もっちーです
毒親に育てられて苦しんでいる方で、第3者に相談しなければよかったセリフ
「親なんだから・・・」「育ててもらっているんだから・・・」「お腹を痛めて生んでくれたんだから・・・」「育てるために一生懸命働いてくれてる・・・」などと、親の肩を持たれてしまった経験がある方が多いのです。
私も自身も、そういったことを散々言われてきました。
「母親が嫌い」は、非常に驚かれますね。
実際は好きですよ、好きでいたかったし・・・。
子どもというのは親、とくに母親を無条件に愛する能力を持っているのです。母親がいないと子どもは生きていけないから。
暴力や育児放棄をする親でも、子どもは「お母さんは悪くない」的なことをいい親をかばいます。明らかに虐待されていると見た目で判断できるぐらいじゃないと、なかなか助けられないのが現状です。そのため、最悪な結果を迎えてしまうお子さんもいるのです。本当に残念なことですが。
それくらい子どもの親に対する愛情は、計り知れないわけでして。
それでも「親が嫌い」ということは、それ相応のことをされなければ嫌いなんて簡単には言えません。
私の場合は、世間体では真面目でよく働く夫婦とみられていました。
実際に、会社の新年会などの飲み会や社員旅行に参加するぐらいで、飲み歩いたりすることもなかったですし、ギャンブルも浮気問題も全くない夫婦でした。
年に1回の家族旅行、誕生日・クリスマスなどのイベントごとはしっかりやってくれましたし、学問にも熱心で習い事をたくさんさせてもらいました。
普通に考えたら良い親です。
それでも私は、「親が嫌い」となったのです。
とくに母親は良い親を演じていたのです、自分の劣等感を癒すために。
私の感情には無関心でしたよ。
「旅行に連れて行ってあげてるでしょ」
「好きな事やらせているでしょ」
ちなみに、母のやらせたいこととマッチしたものだけです。それ以外は「ダメなものはダメ」でした。
「産んで育ててあげてるだから、親に反抗するなってどういうことだ!!」
「ちゃんとした親に育ててもらってるんだから、不良になるのはお前がおかしいんだ」
以前にもブログで載せましたが、私の母は自称「子育てのプロ」だったので、自分の思い通りにいかないと怒り狂ってました・・・。
そして、私がやりたいといった習い事は、母に好かれていた兄がやっていたから真似しただけです。「同じことをしたら兄のように愛してもらえるかも」と。
それでも兄とは真逆の性格だったので、実際はたいして楽しくなかった記憶があり、「本当にそれはやりたいことだったのか?」って今でも疑問に思います。
疑問に思うぐらいだから、多分違うのでしょうね・・・。
家の中はブラックボックスです。
外から見たらいい親でも、自分の心を無視され続ければ「親が嫌い」という感情が芽生えても仕方がありません。
親に自己肯定感をもらえた人は、この「親が嫌い」は理解できません。
ただ理解ができないだけであって、「親が嫌い」なあなたの感情は間違いではありません。
本当は好きでいたかったのに「親が嫌い」と思わされる環境で育ってきたのだから、これ以上自分を責めないであげてください。
親は、あなたを自分の意志で産んだのです。
しっかり育てるのは親の義務。育てるのが当然なのです。
みんなお腹を痛めて子どもを産むのです。それを覚悟して産んでいるのです。
私は自分の息子に「産んでやったんだから・・・」なんてセリフは、口が裂けても言いません。私が彼を望んで産んだのですから。
良いことも悪いこともたくさんありますが、息子の元気にいい子に育って行く姿が私を幸福にしてくれます。
産んだのだから、わが子が一人で生きていける力を付けさせるのが親の務めです。
決して、子どもを自分の劣等感を癒す道具にしてはいけません。
本橋 秀子
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