本橋良太です
哲学シリーズ メンタル・人間関係・アダルトチルドレンなどの問題をまとめました
相手にとって自分の想いは無意味であるという気づきが、人の魅力にとって大切になります。
自分がどんなに熱烈な想いをもっていても、相手がその想いを受けいれられるほどの好印象をもっていなければ何にもなりません。
「相手にとって自分は魅力的な存在なのか？」だけに集中して生きれば良いだけなのですが、「いかに相手を想っているのか？」という自我を主張しないではいられない人がいるのです。
お店で考えてみましょう。
「お客様を愛している」と店主が主張しても、喜ぶお客はいません。
どれほどお客がそのお店を必要としているのか？ 好きなのか？ という部分だけが、お店に繁栄をもたらします。
お客を好きな気持ちをもっているのであれば、お客にとって魅力的なお店になることがその想いを成就させる行いになるのです。
人間関係も一緒です。
自分が相手を好きなことは本当に良かった。愛しい人が自分に存在するという事実は相手ではなく「あなた」の人生が幸せという証になります。
ただ相手にとっては無関係、知らぬ存ぜぬです。
本当に大好きならば、相手にとって素敵な人間に変わろうとする姿勢が、相手を愛しているという証になります。
炊飯器ひとつにしても、最初は炊くことしかできない家電でした。しかし現在はパンを焼けたり、玄米が美味しく炊けたり等、お客さんに愛されるために魅力と判断されるための多機能を有しています。
もし家電のメーカーが商品をひとつも改善・改良せず、ひたすら「お客さんを愛しているのに評価されない」と嘆いていたらどのような結果になっていたでしょうか？
親子関係・夫婦関係・恋人同士もすべて同じです。
このような密な関係ではよく「こんなにしてあげたのに」という被害者的な心から生じるネガティブな感情が、争いの種になることがあります。
客観的に判断しスーパーマーケットの人がお客にたいして「たくさん割引セールをしてあげたのに」と嘆いていたらどうでしょうか？
やはり魅力を感じるお客はいないでしょう。
人間関係の想いを、相手と成就したいという願いは常に「相手から見て自分がどう映っているのか？」という戒めを心に刻み接することが基本的な姿勢となるのです。
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