【No34 お客様は宝物。】
2018年8月11日(土)
お客様をバカにしている自分に気がついていない店員さんがいます。
自分の軽薄な表情がお客様にでている事実に気がつきません。
このような店員さんがいるお店は撤退か倒産に見舞われます。
たとえば魚屋さんで食べ方がイマイチわからない商品が売っているとき、お客様が「どう調理すれば良いのですか?」と店員さんに聞きました。
店員さんは当たり前でしょという表情で「刺身で食べます」と答えました。今はネットの社会です、少し調べれば正体不明の魚でも調理方法はわかります。
なぜお客様はワザワザ店員さんにコミュニケーションをしたのでしょうか?ココに問題意識がないお店はやがて廃れていきます。
お客様は心の交流をできる店員さんから商品を買いたかったのです。調理方法だけを知りたくて、話しかけたのではないのです。店員さんの表情で心の交流を断られたお客様は傷つきます。そのチクっとした痛みが次のご来店の足を重くするのです。
お客様はそのお店が近々なくなることを知っています。
知らないのはお店の人たちだけです。
本来、お客様はシャイな存在。
自分という人間を大切にあつかってくれるお店なのかドキドキしています。
そんなお客様は勇気をもって店員さんに話しかけました。
不運なことにその店員さんはお客様を舐めていたのです。
その店員さんは会社から優遇されていない・大切にされていないからかもしれません。その状況も辛いでしょう。しかし会社から冷遇されていたとしてもお客様に冷遇して良いという道理はありません。
会社から冷遇されているのであれば、なおさらお客様を大事にしなければならないと考える人もいるのです。
大切にされるのかとドキドキしているお客様を傷つける罪は重たい。
またときにですが、お店で役員のような人が売り場を視察しているような場面を見るときがあります。
役員の方が売り場で指示し、部下の方がペコペコと頭を下げています。この人たちはお客様が目の前にいらっしゃるのに見ていません。目に入っていないのです。会社の存在にとって非常に危険な状態と判断できます。
しかもその会社の人たち(役員・部下)をよけながらお客様は商品を探しているのです。またはその会社の人たちが陳列棚の前で話しているので、商品が見えません・手に取れません。
経営者に役割が近い役員の方がお客様を舐めているのです。だから撤退・倒産します。
お客様は宝物なのです。
偉そうになってしまって勘違いしているお客のことではありません。
シャイな気持ちをもちながら、ずっと交際していこうと一瞬でも想ってくれるお客様は宝物なのです。そんなお客様を大事にしまって鍵をかけてずっとずっと死ぬまで守っていきたいという気持ちで接していますか?
心がない人から物やサービスを買いたい人は本来、存在していないのです。
本橋良太