【No26 快感がないと人は自分も他人も許せない】
2018年8月3日(金)
自分を許せない人は他者を許せません。
許せない問題で一番危険なことは、本人が自分を許していない事実に気がついていないという心理です。
許せない=自分も他者も受けいれられないからです。
他者を受けいれられていないという事実に無関心で生きていると、人は孤立していきます。
大切な人と自分の想いを共感して、いつも堅い絆で結ばれるには潜在意識のなかに眠る「自分を許せない」という「感」を解放することが重要なのです。
「ありのままの自分・そのままの自分ではいけない」圧迫のなかで人は「自分を許せない」という「感」を増悪させてきました。
過去に悲しい体験があったという目に見える出来事ではなく、その体験からネガティブな心理を感じてしまった部分に大きな問題があるのです。目に見えなくても心の汚れや闇はつみ重なっていきます。
「感」は「感」でないと解放できない問題が存在しています。
たとえば幼いころから貧困で苦しんでいた人の話です。そのような人はお金がない事実よりも、お金がないことで不幸を感じている部分に問題が潜んでいるのです。
かりに貧困で苦しい過去を背負っている人に100万円をプレゼントしたとします。その人は一時的に高揚することはあっても、お金で幸せを感じることはありません。なぜなら潜在意識のなかには「お金で不幸になった感」が積みかさなっているからです。
ですので、お金にたいする欠乏感から、あっという間に使ってしまったり邪な使い方をしたりして100万円をもらう前よりも不幸になっているケースが多いのです。
目に見えるお金が増えても事実だけではネガティブな「感」は消せないのです。
苦しみの「感じ」は喜びの「感じ」で対処するしかありません。
事実を追うのではなく目に見えない心の喜びを追うのです。
心の喜びを得るために大切な姿勢は「快感に罪悪感をもたない」です。
つまり気持良い自分を捨てない・諦めない・否定しない姿勢です。
気持ちよさを否定すると人は他者が楽をしている状況を許せません。
自分も快感を許さず他者の快感を許さずの行き先は地獄です。
自分と他者の快感を許しあう行き先は必ず天国です。
(もちろん前向きな快感を意味しています)
快感は正誤や常識を飛び越えた先にある強い快楽感です。この快楽に罪悪感を捨てて「生きてて良かった」と感じた瞬間、過去の苦しみの「感」を人は手放しているのです。
世の中にはたくさんの「気持良い」があります。気持ちよさは過去の悲しみを洗い流すために神様が用意してくれているのです。
本橋良太