~0.1秒でも早く幸せを手に入れるために~
毒親は子どもの存在を、『意識・無意識』で否定する行為(雰囲気・表情・言動・世間をつかい脅す・体罰・虐待)で劣等感をもたせ、問題ある自分の人生をすべて子どもに背負わせようとする存在です。
幼い子どもは無垢なため毒親の狙いに気づかず、知らないうちに本来の「私」を奪われていきます。
本当の私とは、【そのままの存在で価値がある】【なにも変わる必要もない】【誰かの役に立つ必要もない】【ただ生きているだけで愛しい存在】と、愛されるべき存在である「私」のことです。
才能がなくても、誇れるモノがなくても、本来、人はそのままの存在、あるがままの存在で愛されるからこそ、独立心を養い社会で生きられるのです。
「そのままの自分で生きていて良いんだ」という根源的な自己肯定感がない人は、才能をのばすチャンスを得ても生かす行動が難しくなります。
自己の存在を否定するという過酷な心理は、今の幸せ、未来に幸福を感じられる要素をはねのけてしまうからです。
そして才能は日常で磨く努力が必要となるのですが、劣等感をわずらっている人は厳しい鍛錬を乗りこえるのに必要な自尊心が欠如しているため、途中であきらめてしまう可能性が非常に高いのです。
また、幼いころから「存在を否定される体験」が当たり前であった人は、自分を愛する心理や行動を極端に『意識・無意識』の領域のなかで恐れています。
なぜなら「あるがままの存在で価値がある」という自分では、未熟な親の接し方を受け入れられないからです。
毒親問題で悶絶的に苦しんできた人、成人しても変わらず毒親に苦しんでいる人は、自己愛を手放し自ら誇りを傷つけ、自己を貶め「価値がない」という自己評価をくだす決定をし、毒親のつくる不誠実な家庭環境に順応する生き方を積みかさねてきたのです。
存在を徹底的に否定された人が「私」が不在なのは普通のお話です。
幼い子どもは、親から衣食住を提供されないと生きていけない弱みがあるため、大人とは違い自分の信念を曲げてでも環境に順応しなければならないからです。
どうすれば毒親から奪われた「私」を取り戻せるのか?
ここからはカウンセラーとして解決策を少しお話いたします。
実は毒親から自尊心を奪われたり、劣等感をあたえられたりする問題で、自己を失う人への解決策は無数に存在します。
悩みを昇華し心の財産にする根幹的な要素は必ず「自分を真剣に愛する」姿勢です。
この姿勢をもつかぎり、悩みをもたれている人は「自分にあった解決方法」を選択できます。
すべての解決策を紹介させて頂くことはできませんが、以下に、毒親にぶんどられた「私」の取り戻し方を書かせて頂きます。
- 自分を責める人生を「今」からやめる覚悟をもつ
理由:責めると反省は180度違った概念です。
反省とは、幸せな自分の将来を体感している心理。
責めるは、過去の自分にしかフォーカスできていない心理。
つまり、未来を見れていない状態なのです。『意識・無意識』のなかに存在する責める行いを断念すると、未来を明るくするために必要な「自分の問題」が見えてくるのです。 - 決して自分を裏切らない覚悟をもつ
理由:人は「気をつけて」自分をチェックしていないと、自己の存在・感情・行動を裏切る行為に気がつきません。
裏切ることにより生じる問題よりも、自分を裏切っている事実に気づかない感性はとても危険。
「私をとりもどす」とは物理的ではなく心理的な要素になるため、感受性は最も大切になるのです。「私」に気づく感受性は自分を裏切っていると獲得できないのです。 - 毒親と離れる
理由:毒親は子どもの運気、精神力、体力、お金(エネルギー)などを無意識に奪う存在です。
知らない間にエネルギーを大量に奪われると子どもの人生は破滅するのです。 - 本音を誤魔化さない
理由:人は簡単にウソをつきます。自分を裏切らない覚悟に近いモノがありますが、ウソをつく自分が日常的になると、「なにが真実なのか?」「なにが真実ではないのか?」がわからなくなります。
つまり、本音を隠す行為で自分を見失ってしまい、他人の本音までわからなくなるのです。
本音を誤魔化す姿勢は、『衣食住+快楽のみ』を求める自己に陥る可能性があり、ロボット人間になる危険があります。 - 「自分がどうしたいのか?」という立ち位置を決めてから、他人とコミュニケーションをする。
理由:「私」がない人は自分の欲求が見えていません。この心理は同時に相手の欲求も正しく判断できない問題を生じさせます。
つまり、大切な人との円滑なコミュニケーションができないということです。
毒親から「私」を奪われてしまっているので「自分がどうしたいのか?」が見えにくくなるのは当然です。
しかしこの精神状態のまま生きていると、大切な人との絆が難しくなってしまうのです。
他人ではなくまずは「自分がどうしたいのか?」を決める。そして「したいこと」に存在する自分の責任・現実的な問題を意識することで、自己の立ち位置が決まります。
その結果、他人の「したいこと・できる範囲」が見えてくるのです。
自分が決まってしまえば他人の動きも決まり、望んだ結果が手に入りやすくなります。
この世界には「私のしたいこと」を明確化していない状態(自分自身に何がしたいのか教えてあげられていない状態)で他人にコミュニケーションをもちかけ、受け入れてもらえず、孤独感をつのらせる大人は後を絶ちません。
存在を否定された人は、自分や他人が空間にいたときに、関心のスポットライトを相手にまず向けます。
これが大きな問題なのです。関心のスポットライトは「どんな相手であってもずっとずっと自分」に当て続けなければなりません。
関心のスポットライトを相手に当てた瞬間、「私」という存在がこの世界から消えてしまうからです。その「私」を消させることで毒親は不誠実な行いを子どもに受け入れさせてきたのです。
最後に
自分を体感する能力を失ったとき、人は人生を手放していきます。
しかし「私」を失った状態で、人生の操縦を他人に任せ幸福を得た人はいません。
毒親から「私」を奪われた人は、過酷な人生を生きてきました。
その不条理な環境で生きてきた理由は、誰よも繊細で美しい愛を獲得するためだったと私は思うのです。
「私」を0.1秒でも早く取り戻し、「本当の幸福」を得るための道に進みませんか?
大丈夫。あなたには、すべてを乗りこえる力がすでに存在しています。
毒親に育てられた人は、今、生きているだけでも十分偉大なのです。その事実はこれからの時代、明るみにでてきます。
それまでは、どうか諦めず、淡々と、自分を抱きしめながら生きていきましょう。
必ず報われる日がやってくるからです。
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