メンタルケア 心の119番

心にかかわるすべてのことを

家庭問題の解決エッセンス 7 【常に子どもを他者と比較し続ける親、比較され続け精気を失った子ども】

この記事をシェアする

f:id:shanti2003:20170809145422j:plain

 

なぜ未熟な親は、兄弟姉妹・友達やご近所の世間と比べるのでしょうか?

 

それは、子どもを比べることで劣等感をあたえ、親が子どもから尊敬される・好かれているという実力を無視した形で、思い通りに動かしたい欲求をもっているからです。

 

この欲求は、完全にアンフェアです。

 

 

子どもを誰かと比較する親とはどんな親?

子どもを誰かと比較する親は完全に子どもです。

心が幼児から成長していないのです。

 

劣等感をあたえることで子どもを傷つけ、その傷を「これ以上増やしたくないから」という子どもの心理を利用し、自分の思惑通りに動かそうとしている時点でマトモな親とはいえません。

 

心身共に大人になった親であれば比較することはしません。どれだけ大人として愚行なのかを理解しているからです。

 

普通の大人であれば、自分の要求を子どもに受けいれてもらう前に、「はたして自分が信頼されているのか?」をまず考慮します。

 

「心の絆や、信じあえる気持が子どもとつながっていなければ、要求を受けいれてもらえるはずがない」と最初から理解しているので、 むしろ誠実な親であれば子どもが要求を受けいれる・拒む前に「本当に自分は信頼をされているのだろうか?」と、まず感性で気づくはずです。

 

しかし、親の勝手な判断で「信頼関係がある」と盲信しているケースはたくさんあります。

信頼関係がない状態で子どもに要求を受けいれさせせるのは、親の権力をつかって従わせただけ。これではどんなに子どものための要求であっても、親の心を満足させるだけの愚かな圧迫要求になってしまいます。

 

つまり、他の存在と子どもを比べる親は主観的で支配的あるということです。

 

 

比較されて育った子どもの未来は?

親の未熟さによって比較され続けた子どもは、自分に自信をもつことができません。自分という存在・意識・思考・感情を根本から否定される行為が比較だからです。

 

比較により劣等感や自己評価が低ければ、常に第三者の評価を恐れながら生きていくことになります。

 

「人に嫌われないのか?」「好かれているのか?」ばかりを気にしてしまい、本来の素直な自分の気持ちを心なかに押しこめ、不要なエネルギーを消耗し社会で生きなければなりません。

自分が望んでいることも、本当であれば拒否したいことも、世間の評価を恐れて受けいれてしまう心理が劣等感なのです。 

 

「たかが比べただけで」と思われる人もいるでしょう。

 

しかし、劣等感が深刻になれば最後は社会で生きる力を失い、自殺や事故、場合によっては他殺や事件に巻き込まれるという最悪な結果につながる可能性が非常に高くなります。

 

あなたは見たことがありますか?

自分という存在に誇りをもっている自殺者の方を

 

それほど繊細で精緻な子どもの心理を比較し、傷つけ育てる方法は大きな罪といえるのです。

 

子どもにとってこのような状況は、不条理であり理不尽です。

 

比べるという愚かな行いをしたのは、間違った意識で生きている大人に大きな問題があります。

 

 

比較されて傷ついた心を解放させる方法

親に比較され続けてうけた傷、捨てたくても捨てきれない恨みをどうすれば良いのか?

 

 

比較した親にたいして、意趣返しをすれば解決できるのか?

 

 

もちろん、解決することはできません。

 

まずは、「自分が比較されたのは、100%私に責任はなかった」と認めること。

親に認めさせることではなく、自分自身で納得することが肝要なです。

 

また、自分を心から応援してくれる人に限り、責任がなかった事実・許して良い気持ちの共有をしてもらえれば心強く、恨みの解放も早くなります。

 

 

そして日常の生活において意識的に自分を誰かと比べない、他人を誰かと比べない心の姿勢も大切になります。

 

比べるという意識で、他人よりも自分を上に感じたら優越感であり、下に感じたら劣等感です。

結局、優越感も劣等感も同じ低い意識のため、心の平安を乱す原因となり恨む気持ちを増悪させてしまうだけなのです。

 

幼少期から比べることが当たり前だった状況から「比べないことを当たり前」とする生き方は、そのままの自分を尊重し存在・意識・考え方・感情を肯定する日常をつくります。

自分を尊重し受けいれる精神をもつことができれば、どんなに恨む気持があっても、捨てられる日は自然とやってきてくれます。

 

 

比較する親は一生幸福にはなれません

最後に、比較して育てたことに真摯な反省がある親は家庭を調和できるチャンスが存在し、反省がない・比較していることすら気がつかない親は毒親であり、毒親は不調和な人生・家庭でいきることを余儀なくされます。

 

 

 

ご覧頂きありがとうございます

 

 

あなたの辛い悩みが、少しでも軽減する一助になります。
ぜひ、一人で悩まず私にご相談ください。

shanti2003.hatenablog.com

 

 

ためになった、心が少し軽くなったなど
心が前向きに変化しましたら、クリックお願いします。


人気ブログランキング