本橋良太です
哲学シリーズ 家庭問題 主に親子や夫婦の関係について、簡潔にまとめました
『がっかり』という心理の原因は二つです。
- 期待とは逆の現象が起きたとき。
- 自分の存在が尊重されていない事実を知ったとき。
この二つが合わさったときに、『がっかり』という心理が生じます。
もちろん、子どものすべての期待にこたえる必要はありませんが、子どもの存在をあるがまま尊重することは親の義務です。
存在をあるがまま尊重するということは、「あなたの気持は理解している」や「あなたのすべてを受けいれている」という対応を、子どもに示すことを意味します。この対応をする限り、子どもの『がっかり』という心理が、家庭の問題として成長することありません。
しかし、子どもが家庭の状況にたいして無関心な状態で期待をしてくると、親はついつい「わがままを言うんじゃない」などの言葉で裁いてしまいます。しかし、ココが大きな問題なのです。『がっかり』という心理は、親への信頼を破壊していくからです。
期待に応えられなかった親の器量ではなく、『自分という存在を、ぞんざいに扱った相手』という心理が、信用を破壊します。 信用を失ったままの関係に、明るい未来は一切期待できません。
たとえ親の常識をこえるような期待を子どもがもっていたとしても、まずは受けいれ、そのままの子どもの気持ちを認める。そして、期待に応えられない状況を正直に伝えればいいのです。
親が、子どもに対して尊重する姿勢をもつ限り、家庭が完全に不調和になることは決してないのです。
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