★未熟な精神を外に追い出す★
家庭問題において『未熟な精神を外に追い出す』とは、「幸せな家庭」「幸せな家族」のビジョンから考慮すると、知っておかなければならない最も重要な項目になります。
その未熟な精神の代表が『無責任に献身さを求める』です。
『無責任に献身さを求める』は目には見えず、劣等感をもっている人は特に気づきにくい特徴があります。
では、気づかないで放置すると家庭はどのようになるのか?
一言でいうと、家庭が崩壊します。
崩壊したことに気づく、気づかないは別にして、家庭の調和という観点から評価すれば、将来は間違いなく崩壊すると判断できます。(離婚はしていない、家族がバラバラになっていなくても、実質的に家庭が崩壊しているケースはたくさんあります。)
なぜなら、無責任に献身さを求める人の要求は、増長することはあっても減ることがないからです。(永遠に、餓鬼に骨をしゃぶられてるような感じ)
もし、献身さを誠実に求める人であれば、何一つ問題はないでしょう。誠実さや責任感がある人にとってギブアンドテイクは当たり前の行為であり、しかも無償で奉仕するという行いのなかに、喜び、誇り、自己愛をうけとる能力を兼ね備えています。
後者の人が家庭に存在してくれれば、その家庭の将来は明るいものとなりますが、前者がいる場合、家庭が不幸になっていくのを避けることはできません。
また、無責任に献身さを求める人が、家族に思い通りの要求を受け入れてもらったとしても、決して満足することも、幸せになることもあり得ません。それどころか、満足できないため要求がパワーアップし、被害者(まだ一人で生きていけない子どもや、献身的な家族)が一緒に、不幸の渦に巻きこまれてしまいます。一度不幸になってしまった人は、その不幸から抜けだすことは難しくなります。
小さな子どもや献身さをもっている家族の一員が、無責任な存在の影響で不幸になるという不条理は、決して許してはいけません。
大前提として、たとえ世間や常識を盾にした献身さを求められたとしても、「断固、無責任な要求は許さない」という覚悟が重要になるのです。
また無責任な人の心理に惑わされている時間は、家庭の調和にたいしてのエネルギーが注がれていない状態といえます。
調和する家庭、誠実な家族とは、衣食住さしっかりしていれば自然と完成するものでもありません。家族を心から尊重した話し合い、心のこもった手料理、自分の非を認めて相手を許す絆づくり、清潔感を保つためのお掃除などなど、家庭を調和させるためにやるべきことをあげれば切りがありませんが、一つ一つ多大なエネルギーが必要となるのは理解できるはずです。
無責任に献身さを求める人に与えるエネルギーが少しでもあるのなら、可能性がある自分の人生や、誠実な心をもっている家族の一員、無条件で奉仕されるべきの子どもにたいしてのみ、大いにエネルギーを注ぐべきです。
★酷い劣等感をもっている家族がいると、問題が倍増する★
酷い劣等感をもっている人は、自己評価を上げたいがために、自ら献身さを提供するという行いをやめられません。
明らかに自分を不幸に導くような人と、頭では危険だと理解していいるのに献身さを提供してしまうのです。
☆『自ら献身さを提供してしまう』の詳しい理由はこちらで紹介してます
この酷い劣等感をもっている人が、無責任に献身さを求める人の未熟な部分を、自分の自己評価が簡単に上げられるものと勘違いし、要求に必死に答えることによって相手を野放しにしてしまい、自己反省を促すことができずに他の家族を巻き込んで、家庭崩壊へと転落してしまうのです。
しかし、酷い劣等感をもっている人は、無責任に献身さを求める人に劣等感を植え付けられた可能性が高く、その関係性を壊せない家が崩壊していってるのです。
★最後に★
家庭をもつ大人に、少し考えて欲しいのです。 家庭のなかに責任感があり、自立していて、奉仕することに喜びをもっている人がいたら、家庭が崩壊するなんてことはあり得るでしょうか? たとえ、この問題以外で家庭が終わることはあるかもしれませんが、遺恨が残るような終わりかたはしないはずです。
家庭を安らぎの場とするために、無条件で愛を注がれるべき存在を大切にするためにも、まず「無責任に献身さを求める」自分の心に注意し、そして反省し、決して背を向けた状態で要求はしないこと。
そして、劣等感をもっている自己評価の低い自分を見つめ、少しでも自分を許し愛する努力を日々繰り返すこと。
最後に、家族のなかに何度注意しても「無責任に献身さを求める」心を真摯に反省せず、愚かな行いを改めない。そして、その行為が誠実な家族・立場の弱い子どもの存在にたいして悪影響があると判断した場合、家庭が完全に崩壊する前に縁を切るという覚悟も必要となるのです。
少しでも多くのご家庭が家庭崩壊から免れ、幸せになるよう祈りを込めて
ご覧頂きありがとうございます
本橋良太