「どう接したら、気づけるようになるのか?」
子どものSOSに気づく方法
子どもの声にならない声を、気にしている自分を意識すること。
そして、親が自分自身の心の声を無視しないことです。
よく世間では「お母さんは不幸でも良いから、あなたは幸せになりなさい」と、 本心では逆のことを、常々、子どもに伝えている親が存在しています。
本当は「お母さんをほおっておいて、勝手に幸せになったら許さないわよ」という呪縛を子どもにかけているのですが。 もちろん、このような親は世間に認めませんし、受けいられません。
自分の心に無関心な人は、外の存在(この問題では子ども)にたいして関心的になることは不可能であり、 そして自分の本心と真剣に向き合わないため、必ず不幸になるのです。
「 子どもの声にならない声を聞きたい」と思っている親の心は、愛そのものです。
しかし、親自身が自分のうれしい気持ち、悲しい気持ち、怒っている気持ち、 人には決していえないような恨んでいる気持ちなど、自然にあふれだす感情を親身に受け止めなかったら、 どんなに子どもの繊細な気持ちをくんであげようと頑なに覚悟をしても、不可能なのです。
このような親に育てられた子どもは、潜在意識のSOSどころか、 幸せになることはできません。親が不幸だからです。 そして、自分の心に対して無関心であったことに気づいても、 落胆する必要性はありません。
なぜなら、私たちの世界は、たった一人の素晴らしい存在、 宇宙でたった一人しかいない、かけがえのない存在である『私の 心』を尊重するよりも、まずは他者を尊重するべきという悲しい教育・常識がはびこっているからです。
これは、100%間違っている考え方です。
まず、自分が自分に一生懸命関心して心を労わってから、次の大切な存在を労わるものなのです。
過去に、自分の責任ではないのに他者から厳しいことをいわれたかもしれない。
善意を逆手に判断されて、大切な人が自分から遠ざかってしまったかもしれない。
たくさんたくさん傷ついてきたはずです。この世界で生きて、一度も心が傷つけられなかった人はいません。
たくさん傷つけられてきた人は、自身の評価をあげたい思いで、 自分の心を偽り、蓋をして他者に奉仕をしようと実際に試みます。 そして評価を得たら、過去の傷の上にバンソコーを貼って治療を施そうとするのです。
しかし、他者の評価では過去の傷が癒えることはありません。 なぜなら、他者の評価は他者の感覚しだいでコロコロと変化するものだからです。
心の癒しはまず自分の素直な感情を受けいれることです。 どんなにハレンチでも、ドロドロとした地獄のような心でも良い、「つらかったね」と受けいれるのです。
この瞬間、自分の心に関心したことになるという奇跡が起こります。
子どもの声にならない声に気づきたいのであれば、 親が常識や他者の価値観で埋もれてしまった、自分自身の声にならなかった声を受けいれる必要性に、気づかなければなりません。
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